葬儀というのは、もともとそれぞれの家族が持っている価値観を形にしたものであるため死者を弔う方法は様々な方法があってなんの問題もありません。実は、これは慣習だけで決まっているわけではなく法律的な意味合いからもそのようになっています。憲法では宗教の自由が認められている事は言うまでもありませんが、実は死体に関しては法律上の権利や義務が適用されないようになっているので、家族の中で葬儀として弔うことを目的とするのならば比較的かなり広範囲で様々な方法が認められています。そのため、遠慮せずに家族が思うような葬儀を業者に対して相談することが重要です。

一般的に無茶だと思われるようなことであっても、業者に相談すれば容易に解決できることもあります。例えば、近年ではお墓などの形に依存した葬儀の形がかなり減っている現状があります。亡くなった人が残された家族のことを思って無駄なお金を支出しないように簡易的な儀式だけをとり行うことを求めているのです。実際に、死期が近いと悟った人が生前に身の回りの整理を行って周囲に迷惑をかけないように働きかける方法が増えています。

こうした方法は生前整理と呼ばれていますが、これも立派な葬儀の一つです。また、火葬場に持って行って骨にしてもらった粉末を散骨したいと考える家族も増えています。散骨に関しても法律的な制限は少なくて一定のルールを守れば容易に実践できるので、こうしたことも業者に相談すれば良いでしょう。